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FCNTはどこの国のメーカー?レノボ傘下となった現在の体制とarrowsの今後

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「arrows」や「らくらくスマートフォン」でおなじみのFCNT。使いやすさや頑丈さで人気のスマホメーカーですが、インターネット上では「FCNT どこの国」「倒産したのでは?」といった疑問の声が多く上がっています。かつては日本の富士通グループでしたが、現在は経営体制が大きく変わっています。

結論から言うと、現在のFCNTは「中国レノボ・グループ傘下の日本企業」という立ち位置です。

この記事では、FCNTが現在どこの国のメーカーなのかという疑問に明確に答えつつ、激動の歴史や、中国資本となったことでの品質・安全性の変化、そして日本国内で取得している特許技術や既存ユーザーが気になる今後のサポート体制について詳しく解説します。

目次

FCNTはどこの国のメーカー?レノボ傘下となった現在の体制とarrowsの今後

「arrows」や「らくらくスマートフォン」でおなじみのFCNT。使いやすさや頑丈さで人気のスマホメーカーですが、インターネット上では「FCNT どこの国」「倒産したのでは?」といった疑問の声が多く上がっています。かつては日本の富士通グループでしたが、現在は経営体制が大きく変わっています。

結論から言うと、現在のFCNTは「中国レノボ・グループ傘下の日本企業」という立ち位置です。

この記事では、FCNTが現在どこの国のメーカーなのかという疑問に明確に答えつつ、激動の歴史や、中国資本となったことでの品質・安全性の変化、そして日本国内で取得している特許技術や既存ユーザーが気になる今後のサポート体制について詳しく解説します。

現在、市場に出回っている「arrows」や「らくらくスマートフォン」を販売しているFCNT合同会社は、資本的には中国企業の傘下ですが、企業の実体としては日本企業としての機能を維持しています。ここでは現在の複雑な立ち位置について、3つのポイントで解説します。

元々は日本の「富士通」モバイル事業本部がルーツ

FCNTのルーツは、日本の大手電機メーカーである富士通株式会社のモバイルフォン事業本部です。かつては「富士通」ブランドで携帯電話やスマートフォンを販売していました。

古くからのユーザーにとっては「arrows=富士通」というイメージが強いのはこのためです。日本の厳しい品質基準や、防水・防塵技術、ワンセグやおサイフケータイといった日本独自機能(ガラパゴス機能)への対応は、この富士通時代に培われたDNAが色濃く残っています。

現在は中国企業「Lenovo(レノボ)」の100%子会社

2024年現在、FCNTの親会社は中国に本社を置く世界最大級のPCメーカー「Lenovo(レノボ)」です。ThinkPadなどで知られるレノボ・グループが出資し、FCNTはその完全子会社となっています。

したがって、資本の国籍という意味では「中国」となります。しかし、レノボはグローバル企業としてIBMのPC事業やMotorola(モトローラ)のスマホ事業を買収して再生させた実績があり、各国のブランドや開発体制を尊重する経営方針をとっていることで知られています。

開発拠点やサポート体制は引き続き日本国内を維持

資本は海外になりましたが、FCNTの本社は神奈川県大和市にあり、主要な開発拠点も日本国内に残されています。製品の企画、開発、検証といった主要なプロセスは日本のエンジニアの手によって行われています。

また、カスタマーサポートや修理拠点についても日本国内の体制を維持しています。外資系メーカーにありがちな「サポートが日本語対応のみで繋がりにくい」「修理拠点が海外で時間がかかる」といった問題が起きにくい体制を整えており、この点は純粋な海外メーカーとは異なる「日本企業」としての強みと言えます。

FCNT公式サイト(会社概要): https://www.fcnt.com/about/profile.html

なぜ「FCNTはどこの国」と検索されるのか?設立から現在までの経緯

インターネット上で「どこの国?」と検索される背景には、短期間で激しく変わった社名や経営体制の変化があります。ここでは富士通から独立し、一度倒産を経て現在の形になるまでの流れを整理します。

2016年の分社化と投資ファンドポラリスへの譲渡

まず2016年に、富士通本体から携帯電話事業が切り離され「富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社」として分社化しました。その後、2018年には投資ファンドであるポラリス・キャピタル・グループに株式の大半が譲渡されました。

この時点で、既に「富士通の子会社」ではなく独立した企業となっていましたが、ブランド名として「arrows」や「らくらくスマートフォン」は継続され、社名変更後も「FCNT(Fujitsu Connected Technologiesの頭文字)」として活動を続けていました。

2023年5月の民事再生法適用(事実上の倒産)

大きな転機となったのが2023年5月です。FCNTは東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。これは事実上の倒産です。

背景には、円安による部材調達コストの高騰、世界的な半導体不足、そしてスマートフォンの買い替えサイクルの長期化による販売不振がありました。このニュースは「日本のスマホメーカーの撤退」として大きく報じられ、ユーザーの間に不安が広がりました。

2023年9月の事業譲渡による「新生FCNT」のスタート

倒産から約4ヶ月後の2023年9月、レノボ・グループがFCNTの事業を継承することを発表しました。これにより、旧FCNTのプロダクト事業やサービス事業は、新しく設立された「FCNT合同会社」へと引き継がれました。

この迅速な事業譲渡により、arrowsやらくらくスマートフォンのブランド消滅は回避され、開発チームや技術も散逸することなく維持されることになりました。これが現在の「新生FCNT」の始まりです。

レノボ・ジャパン(プレスリリース): https://www.lenovo.com/jp/ja/news/

中国資本になってFCNTのスマホ(arrows)はどう変わる?

レノボ傘下となったことで、製品の品質やセキュリティに変化はあるのでしょうか。ここではユーザーが懸念する「チャイナリスク」と、巨大資本の傘下に入る「メリット」の両面から解説します。

レノボとモトローラとの連携による部品調達・開発力の強化

最大のメリットは「コストパフォーマンスの向上」です。レノボは世界的な調達網を持っており、傘下のモトローラ・モビリティとも部品の共通化が可能です。

これにより、以前よりも安く高品質な部品を調達できるようになりました。新生FCNTとして発売された「arrows We2」シリーズは、メモリやCPUのスペックを向上させつつ価格を抑えることに成功しており、レノボグループのスケールメリット(規模の経済)が明確に現れています。

個人情報やセキュリティの安全性・危険性に関する懸念

中国系資本となると気になるのがデータの取り扱いです。これについてFCNTは、引き続き日本の法令を遵守し、サーバーやデータ管理も日本国内または適切な管理下で行う方針を示しています。

また、arrowsシリーズには「プライバシーモード」などの独自のセキュリティ機能があり、これらは日本で開発された技術です。レノボ自体もグローバル企業として各国のセキュリティ基準に準拠しており、過度な心配は不要と言えるでしょう。

FCNT プライバシーポリシー: https://www.fcnt.com/privacy/

日本仕様(防水・おサイフケータイ)や「洗えるスマホ」は継続

FCNTの強みである「ハンドソープで洗えるスマホ」や「画面割れに強い構造」といった特徴は維持されます。これらはFCNTが保有する独自の特許技術やノウハウに基づいています。

FCNTは日本国内において多数の特許を保有しており、例えば「まる洗いに対応するための防水構造」や「高齢者向けのタッチパネル操作補助技術」などが含まれます。事業譲渡の際、これらの知的財産権も新会社に引き継がれているため、日本メーカーらしい細やかな機能は今後も継続される見込みです。

特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)などでも、旧富士通時代からの技術資産が確認できます。

FCNT製スマホを選ぶメリットと今後の展望

最後に、今あえてiPhoneやPixel、GalaxyではなくFCNTのスマートフォンを選ぶ理由と、今後のメーカーとしての展望について解説します。

高齢者や初心者に支持される「らくらく」機能の安心感

「らくらくスマートフォン」シリーズは、累計出荷台数が極めて多い大ヒット商品です。独自のメニュー画面や、ボタンのように押し込む感触があるタッチパネル、電話での専門アドバイザーによるサポート「らくらくホンセンター」などは、他社が簡単には真似できない資産です。

これらの「シニア層への手厚いサポート」は、レノボにとっても日本市場攻略の重要な鍵であるため、今後も強化されていくでしょう。

最新機種に見る「コスパ」と「頑丈さ」のバランス

新生FCNTが送り出すarrowsシリーズは、「日常使いにちょうどいい」スペックと、「落としても壊れにくい」頑丈さが特徴です。

米国国防総省の調達基準(MIL規格)に準拠した耐久テストをクリアしており、建設現場やアウトドア、子供に持たせるスマホとしても需要があります。ハイエンドなゲームをしない層にとっては、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。

既存端末の修理受付とOSアップデートの対応状況

もっとも重要なのが、旧FCNT時代に発売された端末のサポートです。新生FCNTは、旧会社が販売した端末(ドコモなどのキャリアモデル含む)についても、修理サポートやOSアップデートの継続を表明しています。

突然サポートが打ち切られることはなく、キャリアショップでの修理受付も継続されています。この「既存ユーザーを見捨てない」姿勢は、ブランドの信頼回復に大きく寄与しています。

まとめ

  • FCNTは現在、中国のレノボ・グループの100%子会社である
  • 本社や開発拠点、サポートセンターは引き続き日本国内(神奈川県など)にある
  • 富士通から分社化後、一度倒産したがレノボの支援により再建された
  • レノボとモトローラの調達網を活用し、コスパの良い製品開発が可能になった
  • 「洗えるスマホ」や「らくらく機能」などの独自特許技術は継承されている
  • 日本国内でのデータ管理やサポート体制は維持されており、安全性は担保されている
  • 最新機種「arrows We2」などは、頑丈さと安さを兼ね備えた日本市場向けモデルである

【執筆者からの一言】 「中国メーカーになった」と聞くと不安に思う方もいるかもしれませんが、実態は「日本の開発チームが、世界的な巨大資本のバックアップを得て、より良い製品を作れる環境になった」と捉えるのが正確です。特にarrowsの頑丈さや、らくらくホンの使いやすさは、今後も日本のユーザーに寄り添った進化を続けていくでしょう。

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この記事を書いた人

ガジェットはスキ。マニアではないけれど、怪しい製品をよく買う男。中国製品って怪しいって思われがちだけど意外としっかりしている商品もあるんだよね。製品を買う際に気になる「どこの国」「壊れやすい」に焦点を当てて記事を書いていくよ。失敗談もあるので、必見。

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