Amazonや楽天のランキング、あるいは家電量販店の店頭でよく見かける「UGREEN(ユーグリーン)」。
シンプルで洗練されたデザインと手頃な価格が特徴ですが、初めて目にする方の中には「UGREENはどこの国?」「聞いたことがないけれど大丈夫?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ガジェット周辺機器といえば、長らくAnker(アンカー)一強の時代が続いてきましたが、近年その強力なライバルとして台頭してきたのがUGREENです。しかし、価格がAnkerよりも一段安いために、「安すぎて危ないメーカーではないか」「サクラレビューで評価を操作しているのではないか」といった不安を感じる声も少なくありません。
この記事では、UGREENの会社概要や製造国といった基本データから、日本国内での安全性(PSEマーク等の取得状況)、実際のユーザーによるリアルな評判までを徹底的に調査しました。さらに、ライバルであるAnkerとの比較も交えながら、UGREENが本当に安心して使えるメーカーなのか、その実態を詳しく紐解いていきます。
UGREEN(ユーグリーン)は「中国」のメーカー!会社概要と基本情報

結論からお伝えすると、UGREENは中国の深センに拠点を置く世界的なハイテク企業です。「中国製」と聞くと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、現在の深センはかつてのイメージとは大きく異なります。ここでは、具体的な会社概要や、なぜ世界中でこれほど利用されているのか、その背景について深掘りして解説します。
UGREENの正式名称と拠点の詳細(深セン・香港)
UGREENの正式名称は「Ugreen Group Limited(深圳绿联科技股份有限公司)」です。本社は中国の広東省にある深セン(Shenzhen)に構えています。
深センは単なる工場地帯ではなく、「中国のシリコンバレー」あるいは「ハードウェアのシリコンバレー」とも呼ばれるイノベーション都市です。ドローン世界最大手のDJI、通信機器のHUAWEI、そしてAnkerの関連企業など、世界をリードするテック企業がひしめき合い、最新の技術と部品が即座に手に入る環境にあります。
UGREENは2012年に設立されて以来、この技術開発に最適な土地でR&D(研究開発)を行っています。単に海外ブランドの下請けとして「格安の中国製品」を作る工場ではなく、自社で製品デザインから回路設計、製造、そして販売までを一貫して行うブランドメーカーとしての地位を確立しています。
日本市場にも注力しており、「株式会社ユーグリーン・ジャパン」という正規の日本法人を東京都千代田区に置いて、サポート体制を整えています。
設立からの歴史とグローバル展開の実績
2012年の設立から急速に成長し、現在では世界100以上の国と地域で製品を販売しています。利用ユーザー数は数千万人規模にのぼり、Amazon、AliExpress、楽天などの主要ECサイトを中心に、強力なグローバル販売網を構築しています。欧米市場での評価も非常に高く、特にコスト意識の高いユーザーから絶大な支持を得ています。
特筆すべきは、2024年7月に深セン証券取引所への上場(IPO)を果たしている点です。株式市場への上場は、企業の財務状況の透明性や、法令順守(コンプライアンス)、社会的信用が厳しい基準に達していることの証明でもあります。創業からわずか10年強で上場企業へと成長した実績は、製品の品質が世界市場で受け入れられ、経営基盤が盤石であることの何よりの証拠と言えるでしょう。「明日なくなるかもしれない怪しい会社」とは一線を画す存在です。
「怪しい」「危ない」という噂は本当か?
ネット上で「UGREEN 怪しい」「UGREEN 危ない」という検索候補が出てくる主な理由は、ブランドの知名度がAnkerほど高くなかった時期に、安価な中国製ケーブルや充電器が市場に溢れ、それら(粗悪品を含む)と混同されてしまったイメージが残っているためと考えられます。
しかし、実際にはAppleの厳格な公式認証であるMFi認証を取得した製品を多数販売しており、その技術力は確かです。MFi認証はAppleの定める品質基準をクリアし、専用のチップを搭載しなければ取得できないため、技術力のないメーカーにはハードルが高いものです。
また、「サクラレビューが多いのではないか」と疑われることもありますが、現在では著名なガジェット系YouTuberやプロのブロガーによる詳細な実機レビュー動画・記事が豊富に存在します。
分解レビューなどでも内部構造の安全性が確認されており、その品質の高さは多くの第三者によって客観的に証明されています。実態のない怪しい中華メーカーとは明確に区別して考えるべき、実力派の企業です。
UGREEN製品の「安全性」と「評判」を徹底検証

「中国メーカー=品質が悪い」という図式は、ことガジェット業界においては過去のものになりつつあります。UGREENは高い安全基準と、所有欲を満たすデザイン性を兼ね備えています。ここでは、客観的な認証や受賞歴、そしてユーザーのリアルな口コミからその実力を検証します。
日本国内での安全性基準「PSEマーク」や「MFi認証」の取得状況
日本国内でACアダプターやモバイルバッテリーを使用・販売する上で、避けて通れないのが「PSEマーク(電気用品安全法)」です。これは、発火や感電などの事故を防ぐための日本の安全基準です。UGREENの日本向け製品は、このPSE認証をしっかりと取得しており、製品本体にもひし形のPSEマークが事業者名とともに印字されています。正規代理店経由の製品であれば、日本の法律に準拠した検査が行われているため、安全に使用することができます。
さらに、iPhoneユーザーにとって重要な「MFi認証(Made For iPhone/iPad)」を取得したLightningケーブルも多数ラインナップしています。非認証の激安ケーブルは、iOSのアップデートで突然使えなくなったり、充電速度が極端に遅かったりするトラブルが多発しますが、UGREEN製品はApple認定のチップを使用しているため、純正品と同等の信頼性で使用し続けることが可能です。
世界的なデザイン賞(レッド・ドット・デザイン賞など)の受賞歴
UGREENの大きな特徴の一つに、製品デザインの美しさがあります。単に「充電できればいい」という機能性だけでなく、デスクの上に置いたときの見た目にもこだわっています。その証拠に、世界三大デザイン賞の一つであるドイツの「レッド・ドット・デザイン賞(Red Dot Design Award)」や「iFデザイン賞」を何度も受賞しています。
国内においても、オーディオ・ビジュアル機器の総合アワード「VGP」において、急速充電器やドッキングステーションが「企画賞」や「金賞」を受賞する常連となっています。VGPはプロの評論家と販売店が審査するため、単に安いだけでなく、製品の企画力や使い勝手においてもプロから高く評価されていることがわかります。
ネット上の良い口コミと悪い口コミの傾向分析
SNSやECサイトの膨大な口コミを調査・分析すると、以下のような明確な傾向が見えてきます。
ただし、初期不良に当たってしまった場合でも、Amazon経由などで連絡すれば比較的迅速に交換対応が行われているという報告も多く、サポート体制は改善傾向にあります。
【徹底比較】UGREENとAnker(アンカー)はどっちがおすすめ?

同じ中国・深セン発のグローバルメーカーとして、必ずと言っていいほど比較されるAnker。どちらも非常に高品質ですが、価格帯、デザインの方向性、得意分野には微妙な違いがあります。どちらを選ぶべきか、具体的なポイントを整理しました。
価格とコストパフォーマンスの違い
一般的に、定価ベースで見るとUGREENの方がAnkerよりも1割〜2割ほど安い価格設定になっていることが多いです。特にAmazonのプライムデーやブラックフライデーなどの大型セール時には、UGREENの割引率が高くなる傾向があり、30%〜40%OFFになることも珍しくありません。
Ankerは圧倒的なブランド力を確立しており、広告宣伝や手厚いサポート体制、独自の技術開発(Anker GaNPrimeなど)に多大な投資をしている分、価格が少し高めに設定されている印象です。
「絶対的なブランドの安心感」にお金を払うならAnker、「機能に対するコストパフォーマンスの高さ」を最優先するならUGREENという選び方が賢いでしょう。
デザイン性や製品ラインナップの比較
デザインの方向性にも明確な違いがあります。Ankerは白や黒を基調とした、シンプルでマットな、誰にでも馴染むデザインが多いのが特徴です。一方、UGREENはダークグレーやメタリックな質感を多用した、少しクールでメカニカル(近未来的)なデザインが得意です。
例えば、Apple製品の「スペースグレイ」や、ゲーミングPC周辺機器と色味を合わせたい場合は、UGREENの方が統一感が出やすく、デスク上が引き締まります。
製品ラインナップに関しては、モバイルバッテリーやポータブル電源はAnkerが圧倒的に種類豊富です。しかし、LANケーブル、オーディオケーブル、変換アダプタ、HDDケースといった「PC作業環境を整えるための細かなアクセサリー」に関しては、UGREENの方がニッチな要望に応える製品を多く出しています。
「こんな変換ケーブルないかな?」と探した時に見つかるのはUGREENであることが多いです。
サポート体制と保証期間の違い
Ankerは最大24ヶ月(通常18ヶ月+会員登録で6ヶ月延長など)の長期保証を大きな売りにしています。日本法人によるサポート対応も非常に手厚く丁寧なことで有名で、何かあった時の安心感は業界トップクラスと言えます。
UGREENも基本的には18ヶ月〜24ヶ月の保証(製品カテゴリによる)を提供しており、Amazonの購入履歴から連絡すれば交換対応などを行ってくれます。
以前は日本語が少し怪しい返信が来ることもありましたが、日本法人の本格稼働に伴い、サポート品質も向上しています。とはいえ、ガジェットに詳しくない初心者の方や、プレゼント用として贈る場合など、「絶対的な安心」を求めるなら、今のところAnkerの方が推奨しやすい側面はあります。
迷ったらこれ!UGREENで買うべきおすすめジャンル
UGREENには多種多様な製品がありますが、全てがおすすめというわけではありません。特に評価が高く、UGREENの強みが最大限に発揮されている「最初に手に取るべきおすすめのカテゴリー」を厳選してご紹介します。
GaN(窒化ガリウム)採用の急速充電器シリーズ「Nexode」
UGREENの現在の代名詞とも言えるのが、次世代パワー半導体「GaN(窒化ガリウム)」を採用した充電器「Nexode(ネクソード)」シリーズです。 このシリーズには、ロボットのような顔がついた可愛らしい「Nexode RG」や、持ち運びに便利な「薄型モデル」、さらにはノートPCを複数台同時に急速充電できる「200W級の超高出力モデル」まで幅広く展開されています。
従来のシリコン半導体よりも電力効率が良いため、小型でありながら発熱を抑え、スマホとPCを同時に急速充電できるパワフルさが魅力です。「カフェで仕事をする時に、PCとスマホを1つの充電器でサクッと充電したい」というMacBookユーザーなどには、最適解となるアイテムです。
高耐久で種類の豊富なUSBケーブル・変換アダプタ
UGREENが創業当初から最も強みを持っているのがケーブル類です。 特にナイロン編み込みのUSB-Cケーブルは、折り曲げテストに強く、バッグの中で雑に扱っても断線しにくいと評判です。L字型コネクタや、配線がスッキリする極薄フラットケーブルなど、用途に合わせた形状が見つかります。
また、HDMIケーブルやLANケーブル、オーディオ変換ケーブルなどの映像・音声系ケーブルも非常に品質が高く、シールド処理がしっかりしているためノイズが乗りにくいのが特徴です。「100円ショップのケーブルですぐ断線して困っている」「映像が途切れる」という方は、一度UGREEN製を試してみる価値があります。
PC作業を快適にするUSBハブ・ドッキングステーション
テレワークやデスク環境の整備で活躍するのがUSBハブです。最近のMacBookや薄型WindowsノートPCはポートが少ないため、拡張ハブは必須アイテムです。 UGREENのハブは、SDカードスロット、HDMI出力、有線LANポート、USB-Aポートなどを一つにまとめた多機能モデルが、数千円という手頃な価格で手に入ります。
プラスチック製ではなく、放熱性を考慮したアルミ筐体の製品が多いため、長時間使用しても熱がこもりにくく、動作が安定している点が評価されています。4K/60Hz出力に対応したモデルなど、プロユースにも耐えうるスペックの製品も安価に揃っています。
まとめ
本記事では、UGREENがどこの国のメーカーなのか、安全性やAnkerとの違いについて詳しく解説しました。最後に要点をまとめます。
- UGREENは2012年設立の中国・深センのハイテク企業であり、2024年には上場も果たした、社会的信用の高いメーカーである
- 日本法人も設立済みで、PSEマークやMFi認証の取得、数々のデザイン賞受賞歴など、安全性と品質は客観的に証明されている
- ライバルAnkerと比較すると、価格が1〜2割ほど安くコスパに優れており、メタリックでクールなデザインが特徴的
- 特に急速充電器「Nexode」シリーズや、高耐久なケーブル類、アルミ製のUSBハブなどのPC周辺機器がおすすめ
- 「怪しい中華メーカー」ではなく、世界中のユーザーに愛用されているグローバルブランドとして、安心して購入できる選択肢の一つである

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